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  • 2026.7.27

    トミヤママチコのブログ

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    今、色彩教育で最も大切なこと|流行ではなく「色の本質」を学ぶ意味

    近年、「色」はこれまでになく注目されるようになりました。

    パーソナルカラーをはじめ、SNSやテレビ、雑誌など、さまざまなメディアで色が取り上げられ、「イエベ」「ブルベ」といった言葉も一般的になっています。

    これは、色彩が私たちの日常生活に浸透してきたという意味では、とても喜ばしいことです。

    しかし、その一方で少し気になることがあります。

    色が「興味を引くコンテンツ」として扱われるあまり、本来の色彩の役割や、本質的な学びが十分に伝わっていないのではないか、と感じるのです。

    最近では、自分の肌の色や瞳の色、髪の色を細かく分類したり、ゲーム感覚で診断を楽しんだりする情報も数多く見られます。もちろん、それが色に興味を持つきっかけになることは悪いことではありません。けれども、本来の色彩教育は、その前に学ぶべき土台があります。

    色は単なる流行でも、占いでもありません。私たちの心理に働きかけ、生理的な反応を引き起こし、社会や文化、さらには経済の動きとも深く関わる、人間にとって極めて重要な情報なのです。

    例えば、赤を見ると温かさや活力を感じたり、青を見ると涼しさや落ち着きを感じたりすることがあります。もちろん個人差はありますが、多くの人に共通する生理的・心理的な反応があります。

    私は、この「多くの人に共通する反応」こそが、色彩教育の土台になるべきだと考えています。

    その上で、色味(色相)、明るさ(明度)、色の鮮やかさ(彩度)、そして人に対しては質感や立体感といった基本的な見方を身につけることが大切です。

    こうした基礎が身につくことで、色は初めて実生活の中で活かせる知識になります。ファッションやメイクだけではなく、接客、商品企画、広告、インテリア、教育、医療、福祉など、多くの場面で色彩は大きな力を発揮します。

    さらに色は、社会全体の空気までも映し出します。不安定な時代には落ち着いた色や彩度の低い色が好まれ、活気のある時代には鮮やかな色が街に増える傾向があります。色は流行をつくるだけではなく、社会の心理を映す鏡でもあるのです。

    だからこそ、色彩教育は「面白い」だけで終わってはいけません。興味を持っていただく工夫は必要ですが、その先には、色を理論的に理解し、生活や仕事に役立てるための学びが続いていなければならないと思います。

    色は、私たちが毎日接している最も身近な情報です。そして、その理解は人生を豊かにし、人とのコミュニケーションを円滑にし、社会の中でよりよい判断をするための力にもなります。

    これからの色彩教育に必要なのは、流行だけを追いかけることではなく、誰もが共通して感じる色の仕組みを土台に、一人ひとりが色を正しく理解し、実践的に活用できる力を育てることではないでしょうか。私は、そのような色彩教育が、これからますます求められる時代になると信じています。